秋田犬がキラーコンテンツ 首都圏の駅観光ポスターに「ニヘっとなる」

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プーチン大統領と秋田犬

   「秋田犬の認知度は高いです。東京・渋谷駅の忠犬ハチ公も秋田犬ですよね。プーチン大統領の件もありますし」と担当者は言う。東日本大震災復興支援のお礼として2012年、秋田県の佐竹敬久知事がロシアのプーチン大統領に秋田犬「ゆめ」を贈っており、16年12月にはプーチン氏とゆめが戯れる様子を収めた写真が報道されたことでも、国内外で話題を集めていた。

   シンプルなデザインは「まずは県の認知度向上を、という狙いのポスターですので、印象強くするのを最優先にしました。首都圏からの観光客だけでなく、インバウンド需要の取り込みも狙っていますので、説明は抜きにして最低限の地名、名物の名前と、写真だけにしました」と意図を明かす。観光PRといえば「ゆるキャラ」や「萌えキャラ」を採用する自治体が増えている中、「伝統的にあるものを実写することにこだわりました。それが他にはない雰囲気を出して、反響をいただけている1つの理由かもしれません」と話す。

   2016年11月から首都圏の電車の中吊り広告でPR用ポスターを掲出し始めた。予想以上の反響があったため、リサイズして駅構内でも貼り出すことが決まり、17年3月下旬から4月初旬あたりに掲出が開始。新宿駅、蒲田駅、浦和駅、成田空港駅などにもあるという。「ここ数日でネット上でも話題になっており、ポスターの効果が出始めたかなと思います」と担当者は手応えを感じている。

   中吊り広告で使っていたポスターデザインは全15種類あったが、構内に掲出したのは11種類。担当者は「残りの4種類は秋田犬が写真に写っていないので」と話しており、「秋田犬フィーチャー」は徹底している。また、好評を受けて17年5月下旬あたりから、「第2弾」の5種類の新デザインを、同様に交通広告で順次露出していく予定だという。

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