4年後には市場が3倍の予測も
「自撮りドローン」についての記事でも少し触れた、米国の代表的クラウドファンディングサイト「Kickstarter」では、個人や団体、中小企業などから、野心的なコンセプトのドローンが多く登場している。
米Kitablesが開発しているのが、「レゴドローン」シリーズだ。おなじみのレゴブロックを機体に使っており、プロペラや各種電子部品さえ取り付けてやれば、簡単に自分だけのドローンをハンドメイドできる。もし壊れても、レゴなら簡単に組み直せるし、カスタマイズもしやすいのが売りだ。最新モデルの「Mini Lego Drone Kit」は、2017年2月の〆切までにおよそ4万ドル(約450万円)の資金を集めることに成功した。
やはりハンドメイド系では、3Dプリンターでドローンを作るためのオランダ発のプロジェクト「LOCUS」が提案され、4月までに目標としていた資金を獲得した。ドローンの設計図は公開され、主に発展途上国での地図作成支援などに用いられる予定だという。
一方で、注目と資金を集めながら、製品化に失敗する事例も出ている。たとえば防水機能を売りに3400万ドル(約38億円)という破格の資金調達に成功した「LILY」は、結局計画が破たん、告発されるにいたった。
MM総研の予測によれば、2017年度のドローンの日本国内市場規模は約540億円だが、2021年度には約3倍の1676億円に達すると計算されている。
おもちゃのような豆ドローン、自撮りドローンから、被災地で活躍するドローン、そして業務用ドローンまで。その多様化は、まだまだ進みそうだ。