最も転倒しやすい場所は自宅 要介護認定受ける理由の1割

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   高齢者にとって「最も危険な場所」は意外にも、実は、住宅内。道路で事故に遭う確率より、転倒により死傷する可能性の方がはるかに高い。

    転倒事故当時に大事になりそうなになくても、要介護の原因になるケースも多いという。「転ばぬ先の杖」はないものか

  • 「高齢者の事故発生場所」として圧倒的に多い「住宅」
    「高齢者の事故発生場所」として圧倒的に多い「住宅」
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カーペットで衝撃吸収

   日本カーペット工業組合が「転倒衝突時の床のかたさの試験方法」(JIS A 6519)に基づき、各種床材の転倒時の衝撃力(G値=小さいほど衝撃力が弱い)を調べたところ、コンクリートが「170」、木質フローリングが「143」なのに対し、カーペットは「106」で、カーペットとアンダーフェルトを重ねた場合は「82」だった。

   同組合は「住宅でカーペットが広く利用されることで高齢者の安心・安全な生活につながることが期待される」とし、首都大学東京と共同で、カーペットの衝撃吸収性を実証する研究を始めたことを2017年4月24日に発表。室内で転倒した時に頭部が受ける衝撃度を測定し、転倒状況をシミュレーションして脳挫傷や硬膜下血腫などの様々な脳損傷の発症リスクを予測するという。

   研究結果によっては、カーペットは主要な「杖」の一つになりそうだ。

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