「世の中どんだけタバコが嫌いなのか。。。」――ゴールデンウイーク(GW)真っただ中の2017年5月3日、そんな嘆きをつぶやいたのは、愛煙家のお笑いタレント、カンニング竹山さんだ。そのツイートには、連休とは思えぬほど空席だらけの、新幹線の車内の写真が添えられていた。
「大阪より東京へ帰る新幹線。どの便もグリーン車でさえ満席でチケットがとれないと言うのに喫煙車両がある便だけはガラガラである」
GWでも喫煙車にはまだまだ空きが
実際のところどうなのだろうか。新幹線の空席状況がわかる「JRサイバーステーション」で、5日15時ごろ、直近の15時台後半~16時台前半の「のぞみ」(新大阪~東京)の席の埋まり具合を確認してみる。
GW真っただ中だけあって、さすがに通常の指定席はすべて満席――と思いきや、喫煙席にはまだまだ空きが。竹山さんの言うような、「喫煙車両がある便」全体が空いている、というわけではないが、少なくとも喫煙席の「不人気」ぶりは疑いようもない。
現在、東海道・山陽新幹線を走る「のぞみ」は基本的に、GWのような連休中の臨時便などを除き、全座席禁煙のN700系で運行されている。喫煙車を残す700系は、これらの臨時便と、一部の「ひかり」「こだま」で使われているだけだが、その700系も、2019年度での引退がすでに決定済だ。東海道・山陽以外の新幹線はいずれも喫煙車を設けておらず、つまりこの700系の引退で、喫煙車そのものが消滅することになる。