ぎっくり腰で金メダル、だがその後は
開幕から1か月ほどが過ぎたプロ野球。開幕前後で調べてみると、主力級の選手がぎっくり腰で一時離脱を余儀なくされていた。例えば――。
「東北楽天の与田投手コーチは24日、前日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の先発を回避した岸について......ぎっくり腰に近い症状だという」(2017年4月25日付河北新報)
「DeNA、離脱中の梶谷がぎっくり腰と告白」(2017年3月20日付サンケイスポーツ)
「(楽天)塩見貴洋投手(28)がぎっくり腰で出遅れ」(2017年3月6日付スポーツ報知)
野球だけではない。体操の内村航平選手は2016年8月10日のリオデジャネイロ五輪の男子個人総合決勝で、鉄棒の演技中に「ぎっくり腰みたい」になったと話した。それでもこの種目で金メダルを手にしたのはさすがだが、4日後に行われた男子種目別床運動決勝では腰の痛みが響いて5位に終わった。
情報サイト「オールアバウト」2015年11月12日付記事で、カイロプラクティック理学士の檜垣暁子氏が、ぎっくり腰の原因のひとつに「スポーツによる影響」を挙げている。筋肉がしっかりしている運動選手でも、「運動後の筋疲労の残り方や筋肉の機能バランスが悪いと、逆に腰に負担がかかってしまうことがある」として、ストレッチをはじめ十分なケアが必要と説明していた。
一方で、記者のようにスポーツ選手とは「真逆」の日常生活を送っている場合は、連休中に気が抜けて日ごろの疲労やストレスが一気に吹き出したり、好天に誘われて急に体を動かしたりして悲劇に見舞われないように注意したい。