乳歯や親知らずが再生治療の新たな主役か 

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日本など先進国で「バンク」登場

   こうして歯の幹細胞の有用さが明らかになり、米国などではこの10年ほどの間に、将来の歯の再生や、ほかの再生医療の可能性のために、「親知らず」や乳歯を冷凍して保存することが知られるようになってきたという。いわゆる「バンク」としての事業はまだ一般的ではないが、先進国では広がりを見せているという。

   日本でも米国と同じころに歯髄の存在が見つかり、歯髄バンクが事業化されている。

   CNNの記事によると、この歯を使った医療について専門家の意見はさまざま。現状で歯を冷凍保存することについて「実行するだけの価値ある投資」という期待の表明もあれば、臨床前段階を理由に控えめなトーンの意見も。

   米国立歯科・頭蓋研究所のロービー博士は、歯髄の修復力を利用して眼球やほかの部位での神経障害などの治療に応用できないかと考えていたが、この方面の研究はなかなか進んでいないという。

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