羽鳥、夏目は健闘、小倉、加藤は...
激戦区の朝のワイドショー戦線では、トップの「あさイチ」有働アナに「モーニングショー」(テレ朝)の羽鳥慎一さん(4.0%・全体6位)が食い下がった。「あさチャン」(TBS)の夏目三久さん(3.6%・全体7位)も健闘している。対して、大ベテランの「とくダネ!」(フジ)・小倉智昭さんは1.1%(15位)、「スッキリ!」(日テレ)の加藤浩次さんも0.4%(29位)と低空飛行だ。
夜のニュース番組では、上述の武田さんらに続き、「報道STATION」(テレ朝)の富川悠太さんが9位(2.4%)がランクインしている。前任の古舘伊知郎さんと何かにつけ比較される富川さんだが、一定のファンをつかみつつあるようだ。「ユアタイム」(フジ)の市川沙耶さんも10位(2.1%)とそれなりの票を集めたが、「NEWS23」(TBS)の星浩さんは28位(0.5%)、「NEWS ZERO」の村尾信尚さんは30位(0.4%)と最下位クラス。
今回の結果を見ると、総じて自分の意見をはっきり打ち出したり、あるいはジャーナリスト的な色が濃かったりする、「キャスターらしいキャスター」はそろって低迷した。また、ふかわさんを別にすると、お笑いタレント出身のキャスターもあまり支持を得られていない。
対照的に上位を占めたのは、でしゃばりすぎず、中立的な立場で番組を回す、親しみやすい雰囲気のキャスターたちだ。アクの強さよりも爽やかさ、これ見よがしの「笑い」よりも、時折漏れるお茶目さが、「ネットで受ける」キャスターの条件ということだろうか。各番組の視聴率とは必ずしも一致しない部分があるとはいえ、「ニュース・情報番組の顔」であるキャスターに求められるものが変わりつつあることを示唆する結果となった。