実は女性が適任だった!?「スニッファー」 嗅覚細胞は男性の1.5倍

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嗅覚の男女差、脳細胞の「数」測定で明らかに

   嗅覚には男女差があり、かなり以前から一般的に女性のほうが鋭いとされているが、それを裏付ける報告があったのは2年半ほど前だ。ブラジルのリオデジャネイロ連邦大学とサンパウロ大学と米カリフォルニア大学の共同研究の結果として「女性の嗅覚細胞は男性の1.5倍」と報告された。米オンライン科学誌「プロスワン」に2014年11月5付で掲載された。

   同研究では、新たに開発した方法を使って、55歳以上で亡くなった男性7人、女性11人の脳細胞の嗅覚を感じる部分の数を測定。その結果、女性は、嗅覚情報の処理に関わる脳細胞「嗅球」が男性より平均43.2%多く、ニューロンの数に関しては49.3%多いことがわかった。

   脳細胞の数そのものは生まれてからほとんど増えることがないので、女性は生まれつき男性よりも嗅球が多いとみられ、研究グループは「嗅球が多い女性のほうが嗅覚が鋭いと考えられる」としている。

   このブラジルと米国の大学の共同研究の前までは、脳の画像検査による測定しかなく、嗅覚の男女差があるにしても、それが「認知の性差」なのか生物学的な理由があるのかはっきりしていなかった。

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