スマートフォンでLINEやスカイプを利用して小児科医に相談ができる遠隔医療相談サービス「小児科オンライン」のこれまでの実績が、2017年4月14日~16日に東京都で開催された第120回日本小児科学会学術集会において発表された。
不安感が和らぐという利用者の声も
小児科オンラインは、Kids Public(キッズパブリック、東京都北区)が運営している有料サービス(月額3980円、税抜)。事前に予約する事で自宅などから待ち時間なくLINEや電話、スカイプを通じて病院に行くべきかの判断から日常の何気ない疑問、不安など子どもに関する質問をリアルタイムに医師に相談することができる。
スカイプのビデオ通話や添付された写真を参照しながら小児科医が対応することで、「この状態であれば明日の受診でよいでしょう」など、具体的なアドバイスが可能となるが、医療相談であり医療行為ではないため、診断や処方はできないという。
同社のプレスリリースによると、寄せられた相談の対象児童は0歳代が最も多く全体の47%を占めていた。相談方法はスカイプによるチャットが最も多く選択され39%、音声電話37%、テレビ電話18%の順だったという。
内容は、皮膚や下痢・嘔吐、咳・鼻汁、発熱などに関するものが多かったとしている。利用者の理解度は高く、96%が「十分理解できた」と回答しており、「日中1人で子育てをしていると、こういう風に簡単に相談できる場所があるというのは大変心強い。不安感が和らいだ」といったコメントが寄せられている。