「ストレススキャン」
誰もが毎日、ストレスの中を生きている。電車が遅れた、仕事がはかどらない、インターネットにつながらない――。日常生活で、ついイライラしがちだ。
スマートフォン(スマホ)アプリで、手軽に「ストレス指数」が測れると知ってダウンロードしてみた。自宅で、職場で、電車のなかで試してみると、最もイラつく時間が分かった。
日曜午後のストレス指数はわずか「1」
アプリ「ストレススキャン」の操作は簡単だ。起動して、スマホのカメラのレンズに指先を当てると脈拍を読み取って「ストレス指数」を出してくれる。指数は1~100の間で表示され、100が最悪のストレス度だ。
アプリの公式サイトを見ると、「心拍と自律神経、あるいはストレスレベルは、1960年代から確認されていました」とある。指数の計算方法は、こう説明されている。
「カメラで撮影した指先の色の変化をもとに脈拍の動きを読み取ります。その脈拍の変化を心拍変動解析(HRV)の技術を使って解析し、これまでの測定データを元にした当社独自の指標にもとづいて1から100までの数値として算出しています」
測定前、睡眠時間や、「立っている」「座っている」といった測定姿勢を設定して、左手でスマホを握りながら人差し指の腹でカメラに触れた。そのまま約2分間、計測結果を待つ。画面には脈拍に合わせて折れ線表示される。スマホを激しく揺らすと、途中で計測が止まりリセットになることもあるので注意だ。
何度か試してみた。まず自宅で休んでいる日曜日の午後。計測前に「体感ストレス」の項目を真ん中の50に設定した。ストレス指数は、この数値を基準にすると高低が表示される。すると心拍数は55bpm(1分間に55回)で、ストレス指数はわずか「1」と出た。ストレススキャンの公式サイトには、「体にストレスがかかった交感神経優位な状態のときには、交感神経の働きによって心拍数が上昇する傾向があります」とある。心拍数が高いとストレス指数も必ず高くなるわけではないようだが、ひとつの目安として、安静にしているときはストレスも少ない気がした。