京都・愛宕神社の参道が一押し
観光地として有名な、京都・嵐山。そこから、火除けの神様として知られる、愛宕神社への長い参道を、永太郎さんのガイドに沿って解説してみよう。
愛宕山を望みながら、まずは嵐山~嵯峨の落ち着いた街並みを歩いていく。しばらく行くと、愛宕神社の門前町として栄えた「嵯峨鳥居本」の一角に入る。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された、茅葺屋根の民家が残るエリアだ。昔ながらの趣を楽しみながら、清滝の山道へ。
「その名の通り清らかな川が流れており、6月ごろには蛍も見られます」(永太郎さん)
登山道の周辺には、地蔵や石碑などが並んでいる。古く「伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕山へは月参り」といわれ、京の人々から身近な信仰対象として親しまれた愛宕神社だけに、かつてはこの道にも茶屋があったという。
参道らしい情緒を感じつつ、山道を登って行けば、目の前についに愛宕神社が現れる――。
「この神社も素敵なのですが、我々が注目するのはあくまで参道なので、ここでは割愛します(笑)」(永太郎さん)