春に日本へ帰省しました。それにしても、日本のコンビニは楽しいですね。お菓子コーナーは流行が表れているのでついついじっくり見てしまうのですが、春の風物詩の桜やイチゴをからめた季節感満載のスイーツや、健康志向を強く押し出した商品の多かったこと。特にストレスを軽減するチョコは初めてで、かなり心ひかれました。
健康関連でいえば、ヨーグルトも気になりました。2017年2月に日本へ一時帰国していた友達から、「花粉症予防に効くといわれているヨーグルトがあるのよー」と聞いてはいたのです。実際にその効果があるかどうかはさておき、ヨーグルトもチョコレート同様、これまで以上に、健康色を強く打ち出した物が並んでいるなあと感じました。
液体、カプセル、グミタイプと多彩
私が日本へ行くにあたって、「花粉症を発症したらどうしよう?」と心配していたところ、私の「健康アドバイザー」のようになっている(笑)看護師の友人が「『Probiotic』のサプリがいいよ」と教えてくれました。マルチ(総合)ビタミン同様、Probioticは米国で、実際に飲んでいる友人が結構います。
Probioticとは、人体に良い影響を与える微生物(バクテリア)のことですが、それを含む製品のことも指します。「フレンドリーバクテリア(善玉菌)」とも言われ、人間の体内で、消化や免疫、また脳の機能を健康的に保つ働きをしてくれるのです。代表的なものが、乳酸菌やビフィズス菌です。
以前、Probiotic入りのチョコレートを紹介しましたが、よく知られているのはヨーグルトです。
私にとって、Probioticといえば消化器系のサプリで、便秘などに悩まされている人が飲むものであり、「私にはあまり関係ない」と思っていました。看護師の友達によると、「乳酸菌のようなフレンドリーバクテリアが腸内にいれば、腸の健康が安定し、それが免疫系の強化になる。だからProbioticは腸の健康を維持し、免疫システム強化を助けてくれるサプリでもあるの」との説明。免疫系統を強化しておけば、アレルギーや花粉症に耐性がつくのだそうです。
米国で身近なProbioticは液体、カプセル、グミタイプが売られています。品数は多く、また値段も様々です。また大人用のみならず、子ども用も売られています。Probiotic初心者の私が購入したのは、摂取しやすさを考えて子ども用のグミタイプ。商品のほとんどがそのパッケージに、「腸内健康のために」や「免疫システム強化」と記しています。
「必死の思い」で飲み続けた結果
Probiticサプリは、「この時期には効いてほしい」というかなり前から、毎日飲んでおくと効き目がアップするそうです。私が飲み始めたのは日本行きの2週間前。長女は抵抗なく飲んでくれました。次女は、「味が好きではない」といって飲もうとしないので、花粉症について簡単に説明し、「飲まないと大変なことになるよ!」と言い聞かせました。子ども用のグミのため甘くて、私は飲むのにひと苦労でしたが、花粉症にならないようにという必死の思いで飲み続けました。
日本上陸後、「これが花粉症の症状か?」と思われる、喉のイガイガを感じましたが、その症状が悪化することも、また目がウルウルすることも、くしゃみをすることもなく、マスクなしで快適に過ごすことができました。2人の娘のうち長女のみが、喉に違和感があったようですが、それ以外、花粉症の症状が全く出ませんでした。
もともと持っていた免疫力のためか、Probioticサプリのおかげかわかりませんが、花粉症とは無縁のまま、日本への旅を終えることができました。「何か役にたつだろう」と思って余分に持っていった新品のProbioticサプリは、「ぜひ試してみてください」とコラムの担当編集者の方と、4月から中学3年生に進級して受験生となった子を持つ友達へ、「免疫系統強化しておくといいよ」といってお土産に渡しました。お役に立っていると嬉しいのですが。
●筆者プロフィル
北雨利香。南カリフォルニア在住。2児の母。40歳をこえた途端に、定期健康診断で毎回のようにひっかかり、医者にサプリを飲むよう指導される。興味のあることは美容、健康、子供の教育、米国プロスポーツ、ハリウッドゴシップ、トランプ大統領の政策。