小倉智昭「噛みつかせていただきたい」
翌27日朝放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)では、小倉智昭キャスターが語気を強めた。「1行だけの悪いところを見つけて『首を取れ』と言うマスコミはけしからんと二階さんは仰っていたが、まあそれも1行か2行のことだが、噛みつかせていただきたい」と切り出した。
「最近はそうでなくてもメディアは昔に比べて物を言いづらくなったと言われる。その中でこういう二階さんの発言があるとこれは納得できないというメディアが多いと思う」 「たった1行でも絶対に言ってはいけない言葉があるんじゃないか。『震災が東北でよかった』なんて誰が言いますか、そんなこと」
さらに小倉氏は「政治家でも、国会を見ていると、何か一言について『不信任だ!』とか結構やってるけどね」と皮肉交じりに述べている。
一方、二階氏は26日の講演の中で「マスコミに罪をなすりつけるような卑怯な真似はしてはいけないと思うが、多少の思い上がりだろう。気楽な気持ちでいるとあのようなことになる。間違ったことを言う人の資質の問題だ」と、今村氏への批判とも取れる言葉も発していたが、小倉氏は「二階さんは『言いすぎちゃったかな』と思ってこう仰ったのかなと思う。真意は分からないが」といぶかしんだ。
今村氏は二階派に所属しており、「東北でよかった」発言も二階派のパーティーの講演中に出たものだった。「とくダネ!」にスタジオ出演していたジャーナリスト・山口敬之氏(50)は「辞任した今村氏を多少擁護するのは良いボスだと思う。ただその論理が先に来て、被災者の方を向いていないという理由で辞めた今村さんを擁護すると、二階さんも同罪ということになる」と述べていた。