今村雅弘・前復興相の辞任のきっかけとなった「東北でよかった」という「不適切発言」が、ツイッター上でポジティブな意味に生まれ変わった。
ハッシュタグ「#東北でよかった」をつけて東北地方の美しさを伝える投稿が大量になされているのだ。
当初は復興相批判ばかりだったが...
今村復興相は2017年4月25日、所属会派のパーティーで講演した際に、東日本大震災の被害に関して「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると、莫大な、甚大な額になった」と発言し、講演後に謝罪。26日に復興相を辞任した。
不適切発言として大きな批判を集めることになった「東北でよかった」という言葉だが、ツイッター上での扱いは不思議な変遷を見せている。今村氏の発言が報じられた後、ハッシュタグ「#東北でよかった」をつけた投稿が大量に見られたが、25日21時ごろまでは「さすがにこれはダメ」など今村氏を批判する内容でほぼ占められていた。
それが21時過ぎあたりから、野球ファンだろうか「楽天イーグルスが東北でよかった」「震災が東北で良かった発言は許せないが、楽天が東北で良かった!!」という内容とともに同ハッシュタグをつけて投稿されるようになった。23時30分ごろには、あるユーザーが「まあ物議を醸してるワードだけど、、、我が家の庭にしっかり根を張り力強く咲いてる桜を見てくれや。だいぶ年寄りな桜の木ですが毎年頑張って咲いてくれてます」として青空の下に立つ桜の木の写真を投稿し、この辺りから「#東北でよかった」の使われ方が明らかに変化し始めた。