数種の柑橘類エキスで実験
研究ではまず、表皮細胞を用いて紫外線や活性酸素などの外的要因による影響を測定し、それらによりVDRの発現量や機能が低下することが分かった。表皮は皮膚の一番外側に位置し、外部からの異物の侵入の阻止や体内の水分を維持するバリア作用を持つ。
VDRの機能が低下した表皮細胞では、皮膚のバリア機能に重要な役割を果たすたんぱく質の遺伝子発現が低下。バリア機能を高めるためには、VDRの機能を高めてバリア機能に関連する遺伝子の発現量を増やす必要があると考えられた。
そして、表皮細胞に数種の柑橘類エキスを1%添加して実験。VDRの機能を高める成分の探索を行い、グレープフルーツの果実から抽出したエキスに、VDRの機能を高める活性化作用があることを発見した。