「ミヤネ屋」にも飛び火
結局のところ、北朝鮮が25日の朝5時にミサイルを発射することは無く、ネット上では「何事もなかった」「生きててよかった」と安堵の声が広がることになった。
だが一体なぜ、根拠のない「ミサイル発射情報」を唱えるユーザーが出たのか。その理由について、ネット上では、24日昼放送の情報番組「情報LIVE ミヤネ屋」(日本テレビ系)の内容の一部が誤解され、独り歩きしたのではないか、との推測が出ている。
24日の「ミヤネ屋」では、25日に北朝鮮がミサイルを発射する可能性を取り上げた。その中で、番組にVTR出演していた「コリア・レポート」編集長の辺真一(ピョン・ジンイル)氏が、「ミサイル50発」と「朝5時」という2つの言葉自体は、確かに口にしていたのだ。ただ、番組中の辺氏はあくまで、
「北朝鮮のここ数年間のミサイルの発射をこまめにチェックしますとね、少なくとも発射場は十数か所ある。(略)万が一これが発射された時には、50発が一気に飛んでくる」
「もう一つは北朝鮮のミサイル発射の時間帯なんですよ。調べてみると去年(16年)の3月から7月に十数発が発射されていますけど、発射時間帯の平均で明け方の5時頃なんですよ」
など、「万一」の仮定の話や、過去の傾向に触れただけだ。
しかし、ネット上では「ミサイル50発の情報を流したのはミヤネ屋だ」という新たなデマも拡散。「濡れ衣」なのだが、ツイッターには、
「今回のデマはミヤネ屋発信かよ」
「ミヤネ屋はデマばっかりじゃねえか」
「ミヤネ屋は今日謝罪するのかな?」
と勘違いした投稿も数多く出ている。