大谷翔平ももとはと言えば...
いずれも現在の日本球界を代表する選手である。それが、なぜ、と思う。
「WBC出場で調整が狂ったのではないか」
こう指摘する評論家は多い。
通常であれば、自主トレーニングを経て2月1日にキャンプインし、オープン戦で調子を整え、開幕に合わせる。今年はWBCがあるため、それに合わせて調子を一気に上げて行く。
「WBCに合わせて最高潮に上げ、その後、調子を一度落としたわけだが、それから再び最高潮に持っていくのは難しい。調整プログラムがうまく組めなかったのではないか」
こんな見方をする専門家が少なくない。
WBC出場でも好スタートを切った選手はいる。それから考えると、やはり調整がおかしかったといことになるのだろう。
日本ハムの大谷翔平は調整不足からWBCを辞退したものの、肉離れで戦列を離れた。これも元はといえばWBCのための強化試合で痛めたことが遠因になっているという。
次回のWBCは各チームとも主力を出さない可能性も予想される。そんな危機感を覚えるスター選手の絶不調である。
(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)