「栗山監督には迷い、焦りがあるのか」 中畑氏、大谷復帰めぐり不満露わ

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   けがで離脱している日本ハムの二刀流・大谷翔平(22)について、栗山英樹監督(55)がテレビ番組で復帰プランを語ったところ、野球解説者の中畑清氏(63)が不満を露わにした。

   栗山監督は、今回の復帰に関して「大谷本人に任せる」という発言をする一方、「投手から復帰させるかもしれない」という構想も述べるなど、ちぐはぐな発言を繰り返しているからだ。栗山監督に中畑氏は「ちゃんと確認してくれ」と苦言を呈した。

  • 栗山英樹監督(2017年1月撮影)
    栗山英樹監督(2017年1月撮影)
  • けがで離脱中の大谷翔平(2017年1月撮影)
    けがで離脱中の大谷翔平(2017年1月撮影)
  • 栗山英樹監督(2017年1月撮影)
  • けがで離脱中の大谷翔平(2017年1月撮影)

「両方(投打)いっぺんにいきます」

   大谷は開幕前に負った右足首ねん挫のため打者のみで2017年シーズンを迎えていたが、17年4月8日の試合の走塁で左太もも二頭筋肉離れを発症。球団は「ゲーム復帰まで4週間程度を要す見込み」と発表し、打者としても出場できなくなった。8日までの8試合で大谷は打率.407、3打点、2本塁打と、開幕から低迷するチームの中で好調を見せていただけに、離脱はチームにとって大きな痛手となっている。大谷離脱から23日までの12試合で日本ハムは2勝10敗、泥沼の8連敗中だ。

   栗山監督は4月23日放送の「SPORTSウォッチャー」(テレビ東京)で、大谷の復帰への展望について野球解説者・緒方耕一氏(48)のインタビューを受ける形でビデオ出演し、「翔平はまず体をちゃんとさせないといけないので時間がかかる。言われている(4週間)より全然かかると思う」と話した。それを見越して、緒方氏も復帰後の想定について「まずはDH(打者)からで、投手はもう少し先か」と聞いたところ、栗山監督はこう否定した。

「いや、両方(投打)いっぺんにいきます。どちらかと言えば投げる方が早いかもしれない。肩の方は出来上がっている」

   ここ1週間で、患部の左太もも裏に負荷のかからない程度の投球練習を再開し、復帰への段階を歩んでいるという。これに対して、スタジオ出演していた中畑氏は栗山監督のこのプランに疑問を述べた。

「インタビューを聞いて、栗山監督には何か迷い、焦りがあるのかなと。大谷は『肩』が出来上がっているから投手が先になるだろうと言っていたが、一番大事なのは『足』じゃん。大谷がもともとダメだったのは、右足首のねん挫なんだよ。軸足がしっかりしないで(投手として)復帰できると思う?」

   また、インタビューで「監督のことだから(大谷に)電話か手紙か送っているのではないか」と緒方氏に問われた栗山監督は「あえて接点を持っていない」としてこう話していた。

「この時期、(大谷は)本当に考えないといけないことがすごくあるはず。僕が『こうしろ。ああしろ。こう過ごせ』と言うと、考えるチャンスがなくなる。彼の野球人生にとって大きな時間なので、あえてアプローチしていない」
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