自動車がヒト型ロボットに姿を変えた写真がツイッターで反響を集めている。さながら、映画「トランスフォーマー」に登場する変型メカのようだ。
製作したのは横浜市のタクシー会社。担当者は「もともとエイプリルフールのネタでした」とJ-CASTニュースの取材に明かす。
重量500キログラム、高さ4メートル
ツイッター上でその存在が知れ渡ったのは2017年4月20日の投稿。あるツイッターユーザーが「近所のタクシー会社わりと好き」と言って掲載したのは、黒光りするヒト型ロボットの写真だ。自動車の部品でできており、ボディ、タイヤ、シャフトとさまざまなパーツが組み合わさっている。重量は約500キログラム。全高は約4メートルあり、その高さは背後に写るビルの2階の窓まで届く。
単なる直立ではなく、ポージングも映える。脚は大きく広げて前傾姿勢を取っている。腰をひねらせて右手を地面につけ、左手は拳を握っている。躍動感のある構えからは今にも動き出しそうな雰囲気がある。
製作したのはタクシー会社三和交通(横浜市)。広報担当・眞壁広貴さんは21日、J-CASTニュースの取材に製作の経緯を明かした。もともとはエイプリルフール用に製作されたもので、「AIを活用した完全自動運転の技術が話題になってきたので、これをモチーフに自律的に動く『ロボットのタクシー』という企画で進めたらどうかとなりました。同時に映画『トランスフォーマー』のようなイメージが従業員の間で一致しました」という。
「CGムービーを作るという案もあったが、本格的にやると外注が必要になり、かなりの費用がかかりそうで...。それなら社内だけで完成させられるし、実物のヒト型ロボットを作ろうと決まりました」