発想を変えてゲーム感覚で食事をしよう
次に上田さんは、冒頭シーンに登場した、子どもに当たり散らした母親ミホコさんの家を訪れた。小6・小3の娘2人と小1の息子を持つ。
ミホコさん「仕事から帰って疲れているのにご飯を作り、下の子に付きっきりで食べさせなくてはいけません。その時、上の子たちがペラペラ喋ってきて、イライラするんです。この2年間、殺伐として自分で作った料理なのに味がわからないほどです」
上田さん「毎日が戦場なのね。こうしたらどう? ゲーム感覚で食事をするの。『今日は食べることに専念する日にしよう。しゃべったら罰よ』と遊びにすれば、イライラしないですむでしょ。『今日は○○ちゃんがしゃべる日』『今日はママがしゃべる日』と決めれば、お母さんの愚痴も聞いてもらえるじゃない」
ミホコさん「(驚いた表情で)そんな発想、思いもしませんでした」
数日後、番組スタッフが訪れると、その日は長女がしゃべる日だった。長女は何をしゃべったらいいか迷っていたが、次女が「あれ、話したら?」と語りかけ、食卓に明るい笑いが弾んでいた。
MCの井ノ原快彦「いやあ、いい感じです。あれだけ怒鳴られても子どもたちはママが好きなのですね」
上田さん「お母さん方に言いたいのは、1人で煮詰まらないで、子どもを巻き込んでほしいということ。それと、ちょっとした発想の転換が大事です」