「『ダイブあってこそのライブ』という認識の方も多い」
生活や仕事に影響が出たが、まちこさんは「被害者ぶってるつもりはありませんので、ご理解ください。マナーを守るダイバーさんがほとんどです」と一定の理解を示す。また、ライブハウス側には「命の恩人です」と感謝している。
今回のライブが実施された愛知県内のライブハウスの担当者は、J-CASTニュースの19日の取材に「ダイブやモッシュ行為については禁止の貼り紙と呼びかけをしています。危険だという認識はスタッフの方で一致しており、安全面を考えればダイブはなければないに越したことはありません。ただ、『それあってこそのライブ』という認識の方も多く、出演者があおることもあります」と複雑な事情を明かす。「ライブ中、こちらとしてはホールスペースのスタッフを増やすなどの体制を取って対応しています」という。ただ、「12年ほど務めておりますが、骨折した方が出たのは初めてです」とも話していた。
「ダイブ規制」は音楽ファンの間で頻繁に議論になり、そのたびに賛否両論が出る。たとえば、国内最大級の夏フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」では、直近2016年の公式サイトで「ダイブ等の危険行為を固く禁止しています。危険行為を行った参加者には退場等の厳重な措置を取らせていただきますので、ご了承ください」と明記された。インターネット掲示板「2ちゃんねる」では、同フェスに参加してきたユーザーから「ダイブもあって面白かった」という声がある一方、「○○や□□(編注:実際は出演した有名ロックバンド名。編集部で伏字)がダイブを煽るってどうなのよ?」との向きもあった。