動物と触れ合えるタイプのカフェが数多く開業しているが、よく見かけるのはネコやイヌ、ウサギ、あとはフクロウあたりだろう。
そんな中で「カワウソ」と触れ合えるカフェが神戸市に存在しているとの報告があり、その愛くるしさから「何という破壊力」などと話題を集めている。
「最高 絶対行く...!」
話題になったきっかけは、2017年4月15日のツイッターへの投稿。「念願のカワウソカフェ来たけど、可愛すぎかな???」という言葉とともに、店先に出された看板と、ユーザー自身が店内で実際に触れ合っている様子の写真数点をアップロードしている。ユーザーが差し伸べた手にカワウソは四肢すべてを使って抱きつき、頭をなでられた写真ではどこか寛いだ表情を見せる。すっかり気を許しているようだ。
カワウソと触れ合えるカフェに、他のユーザーからの反響が続出している。
「なんだここーーー!!??」
「最高 絶対行く...!!!」
「カワウソってこんな懐っこいの!?是非お戯れさせていただきたい!!」
「何という破壊力......」
店の名前は「北野坂 か和うそCafe」(神戸市中央区)。公式サイトによると、2016年12月10日にオープンし、コツメカワウソだけでなくデグーマウスやパスバレーフェレットなど、他の動物カフェとは一線を画した動物を複数扱っている。コツメカワウソは東南アジア原産で、絶滅種に指定されたニホンカワウソとは別種。
「北野坂 か和うそCafe」の開業に関わったという店員は、4月19日のJ-CASTニュースの電話取材に対し、開業の理由について「カワウソが好きだからですよ。カフェで扱っているのは珍しいとは思いますね」と話す。かつてペットショップの店員だったため、一般的にはあまり知られていない種類の動物についての知識も持ち、世話の仕方も熟知しているという。
エサをあげたり、握手をしたり、「割と人懐っこい」
「カワウソのエサ代と僕のエサ代くらいは稼げるだろう」。そんな気持ちで店を開き、実際の売上も「まあこんなものかなという感じです。地元の方で固定客もつきつつあります。お客様の年齢層は幅広いですね」と上々のようだ。
店ではコツメカワウソにエサをあげたり、握手をしたりできる。「割と人懐っこいですよ。かまれたらちょっと痛いですが」と、初めて触れ合う客にもじゃれてくることが多いという。
なお、カフェなどで営利目的で動物を取り扱う場合、自治体への「第一種動物取扱業」の登録が必要となる。神戸市でこの事務を扱う保健福祉局生活衛生課の担当者は取材に対し「登録基準を満たしていれば、ネコやイヌに限らず、コツメカワウソをはじめさまざまな動物で登録可能であり、遵守事項等を満たしていれば法令上の問題はありません」という。
ただ「どういった動物種を扱うかは登録申請者が決めることとなりますが、動物種によっては他の規制がかかる場合があります」と担当者は言う。行政は「動物とのふれあい後や、世話を行った後は、その都度十分に手指の洗浄消毒等を行うことなど、衛生上の注意喚起を行います」といい、衛生面や動物の世話にも配慮しながら営業されている。