エサをあげたり、握手をしたり、「割と人懐っこい」
「カワウソのエサ代と僕のエサ代くらいは稼げるだろう」。そんな気持ちで店を開き、実際の売上も「まあこんなものかなという感じです。地元の方で固定客もつきつつあります。お客様の年齢層は幅広いですね」と上々のようだ。
店ではコツメカワウソにエサをあげたり、握手をしたりできる。「割と人懐っこいですよ。かまれたらちょっと痛いですが」と、初めて触れ合う客にもじゃれてくることが多いという。
なお、カフェなどで営利目的で動物を取り扱う場合、自治体への「第一種動物取扱業」の登録が必要となる。神戸市でこの事務を扱う保健福祉局生活衛生課の担当者は取材に対し「登録基準を満たしていれば、ネコやイヌに限らず、コツメカワウソをはじめさまざまな動物で登録可能であり、遵守事項等を満たしていれば法令上の問題はありません」という。
ただ「どういった動物種を扱うかは登録申請者が決めることとなりますが、動物種によっては他の規制がかかる場合があります」と担当者は言う。行政は「動物とのふれあい後や、世話を行った後は、その都度十分に手指の洗浄消毒等を行うことなど、衛生上の注意喚起を行います」といい、衛生面や動物の世話にも配慮しながら営業されている。