糖分が肌の老化物質をどんどん増やしている
すると、ブドウ糖を加えない方の皮膚はピンク色のみずみずしさと弾力を保っていたが、ブドウ糖を加えた方は、焦げ茶色に変わり、古いゴムのようにボロボロになった。硬度計で弾力を測ると、2.5倍硬くなっていた。皮膚の表面を拡大した画像を見ると、黒ずんでシワシワになっている。
キンタロウ「ヤダ~、汚い肌」
八木雅之教授「これが『糖化』です。ブドウ糖の摂りすぎは老化を進めます。糖化が進むと組織内にAGEs(エージーエス、終末糖化産物)という老化物質が増えます。そして、AGEsが皮膚の中に網の目のように張り巡らされたコラーゲン繊維にベッタリとからみつきます。ベッドのスプリングのように弾んでいたコラーゲン繊維が、ギシギシときしんで弾力を失ってしまいます」
スタジオには八木雅之教授の同僚で同じく老化に詳しい米井嘉一教授が登場した。そしてゲストの3人の肌の「糖化」度を検査し、「肌年齢」を測定した。「AGEsリーダー」という機器に腕を載せるだけで簡単に測ることができる。その結果は――。
(1)IKKO(実年齢55歳)...59歳。
(2)キンタロウ(35歳)...27歳。
(3)高橋真麻(35歳)......47歳。
高橋真麻「ええっ、うっそ~!(大ショックで顔を伏せる)」
MCの後藤輝基「米井先生、糖化を防ぐことはできないのですか?」
米井嘉一教授「できますよ。AGEsをつくらない生活をすればよいのです。糖化が進まなければ肌も老化しません。40、50、60歳になるにつれ、糖化の個人差が大きくなります。生活習慣の違いのツケが肌に出てくるのです。食事がもっとも重要なのです」