AKB48の小嶋陽菜さん(29)が2017年4月19日、東京・秋葉原のAKB48劇場でメンバーとして最後の公演を終え、グループを「卒業」した。
小嶋さんは公演後に記者会見し、「ただただついていったら12年になっちゃった」と「怒濤の12年」を振り返り、今後については「ファッションの仕事を、もっと長く続けたい」と話した。
「まゆゆとか、ゆきりんとか、普段絶対泣かないんですよ」
卒業公演では、同期の高橋みなみさん(26)=16年卒業=を含む計90人がステージに立ち、約2時間かけて計20曲を披露した。セットリスト(曲順)も小嶋さんが考えたといい、
「全部、本当に楽しい時間で、覚えてないですね、今。予想外のメンバーが歌いながら泣いたりしてくれたりして...。まゆゆ(渡辺麻友さん=23)とか、ゆきりん(柏木由紀さん=25)とか、普段絶対泣かないんですよ」
と、メンバーの意外な様子に驚いたようだった。小嶋さんは2005年12月に劇場デビューした1期生。1期生のうち現役だったのは小嶋さんと峯岸さんの2人のみ。唯一残された峯岸さんには
「心配もあるんですけど、私の卒業コンサートを見て『もっと頑張ろうと思った』と言ってくれたのが、すごく嬉しくて...。今回も総選挙に出馬するみたいで。辞退する子が多い中、AKBはがむしゃらに頑張ることだし、(峯岸さん自身が)今までそうだったと掲げて立候補したのが、すごく偉いと思って、私も応援してます」
とエールを送った。峯岸さんにかける言葉を聞かれると「お先に失礼します。応援してます」と突き放し、報道陣を笑わせていた。
「みんなからも多分100点って言われる」
小嶋さんはAKBでの12年を
「ただただ、周りのスピードが速すぎて...。ただただついていったら12年になっちゃった。もう怒濤の12年間でした」
と振り返る一方で、自己採点を求められると
「結構...自己じゃなくて、みんなからも多分100点って言われるんじゃないかと思いますよ。自信あります。今日の公演で後輩の顔を見たら、私は何かAKBのためにできたのかも知れないなと感じました」
と笑顔で自信を見せ、後輩メンバーには
「『これはやらない』と決めつけずに、いろいろなことに挑戦して、もっとAKBを色々なところで盛り上げてほしい」
と、チャレンジ精神を求めた。
小嶋さんはすでにファッションモデルとしても活躍の場を広げており、この日は29歳の誕生日にあたる。今後については
「今やっているファッションの仕事を、もっと長く続けたい。素敵な女性になりたい」
「17歳からAKBだったので、普通の女性としての年を重ねてきていない。あと1年で何か、そういうアイドルじゃない生活をやりたい」
と話し、ファッション関係の仕事に注力しながら20代最後の1年を満喫したい考えだ。