「ドリカムアレルギー」に共感の声  今になって一気に広まったのはなぜ?

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   「ドリカムアレルギー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。人気アーティスト「DREAMS COME TRUE」(通称ドリカム)の楽曲にあまりいい印象を持たず、苦手感や拒否反応を示す言葉だ。

   この「ドリカムアレルギー」が2017年4月18日の夜、ネットを中心に駆け巡った。きっかけは、18日に放送された「マツコの知らない世界」(TBS系)での、中村正人さんの発言だ。

  • 「DREAMS COME TRUE」は90年代からヒット曲を連発。画像は、「WINTER SONG Maxi」
    「DREAMS COME TRUE」は90年代からヒット曲を連発。画像は、「WINTER SONG Maxi」
  • 「DREAMS COME TRUE」は90年代からヒット曲を連発。画像は、「WINTER SONG Maxi」

頑張れとか希望とか夢とかを歌ってるのが苦手

   この番組は、ゲストが得意ジャンルや、現在ハマっているものをマツコさんにプレゼンしていくという内容だ。この日のテーマは「ドリカムの世界」。ゲストは、「DREAMS COME TRUE」のリーダー、中村正人さんだった。

   コーナーが始まってすぐ、「どうもドリカムが苦手だという方々がいる。マツコさんに象徴されるドリカムアレルギーをなんとかしたい」と、話し始めた。

   マツコさんも、「嫌いではないけど、何がアレルギーの原因かって考えると、歌詞の世界観ですね。私からすると完全な夢を見させられている感じ」「ドリカムは幸せの象徴なのよ」と反応。自身がドリカムアレルギーであることを認めた。

   このトークをきっかけに、Twitterでは

「斜に構えたヤツからするとなんか眩しすぎるんだよな。直視できない」
「『ドリカムアレルギー』じゃないのよ。吉田美和アレルギーなのよ」
「ドリカム限定じゃないけど、万人受けするような曲だったり、前向きとか頑張れとか希望とか夢とかを歌ってるの自体が苦手やわ」
「ドリカムアレルギーわかる............光・良い人・同調求め系がだめなんだわ」
「長年、DREAMS COME TRUEという人達に、何やら大変もやもやした、複雑な感情を抱いていたのだが、「ドリカムアレルギー」という大変判りやすい単語で言語化されたことによって、そのもやもやしていたものがいっぺんに具体的になり、非常にスッキリした気持ちであります」

   など共感する声があがり、一時はトレンドワード1位にまでなった。

   コメントを見てもわかるとおり、アレルギーの人は、吉田さんが書く歌詞の世界観、「愛」「頑張れ」「希望」といったポジティブさに拒否反応を示すようだ。

   ドリカムは、1988年1月に結成。ヴォーカルとベースの2人編成で、全ての作詞を吉田美和さんが行っている。

   1995年に発表したシングル「LOVE LOVE LOVE/嵐が来る」は240万枚以上の売り上げ。1992年の5thアルバム「The Swinging Star」は累計売上枚数300万枚を突破した。影響力は多岐にわたり、2006年に大和総研が「ドリカム人気が上がれば、株価も上昇する」という調査結果も発表している。

   これほどまでドリカムの曲に勇気づけられた、というファンが多い一方で、アレルギーと呼ばれる人が出てくるのはなぜなのか? 心理学者の杉山崇氏に話を聞いた。

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