知人がマスクをしていたら、あなたはどのような言葉をかけるだろうか。「風邪ひいた?」、春ならば「花粉症?」、相手が女性だった場合は流行りの「ダテマスク」を疑ってみるかもしれない。
そんな「マスクをしている人」に対する声かけについてのツイートがちょっとした議論を呼んでいる。投稿したのは脚本家の北川悦吏子さん(55)だ。
「想像力、足りないよ」
北川さんは2017年4月17日夜、次のようにツイートした。
「マスクをしていて『花粉症ですか?』『インフルエンザですか?』としか、想像しない人を見ると、健康なのだなあ、と思う。マスクをしなきゃいけない状況はたくさんあるよ。病院に通ったことのある人ならわかる。同様に、サングラスも。カッコつけだけじゃないんだよ。想像力、足りないよ」
続く投稿では、かつて目の手術を受けた時のエピソードを紹介している。
術後、北川さんは目を守るために夜もサングラスをかけていたというのだが、その際、ある人物から「カッコつけてるな、夜なのに」ではなく「大丈夫?北川さん。見えてる?危なくない?」と言われて「感動したことがある」のだという。
「マスクを付けている=花粉症やインフルエンザ」と捉えられがちなことと同様、「夜にサングラスをかけている=かっこつけている」とされがちな中、想像力をもって心配してくれた相手に感じ入るところがあったようだ。
「事情は限りなくある」「会話の糸口にしとるだけ」
北川さんのツイートは反響を呼び、フォロワーらからは「これはホントにそう思う」「それ!凄く解ります」といった同意する声があがった。中には、
「自身の病の時もあるし、マスクの場合は家族の為にも、着けています。料理する時も...です。事情は限りなくありますね...」
「私も常にマスク必須で、外ではサングラスをするように医者に言われています。誰かに会うと『かぜ?』って。他にもいろいろあります。でも、面倒で『そう』と言います」
などと、苦労話を明かす人もいた。
だが一方で
「大半がそうなんだから無理だよ」
「相手は自分からマスクをしているという情報しか得られていないことを自覚するほうが先」
「会話の糸口にしとるだけ。想像力が足りないとかの話じゃない。言われて自分が気に入らなかっただけの話でしょうよ」
といった反論も目立つ。同時に
「じゃあどう聞けばいいの?想像力あるかた教えてください」
「なんて聞くのが正しいの?それともマスクには触れない方がいいの?」
という疑問の声もあり、じわじわと議論が続いている。