「無添加」って何が加えられてないの? 実はとても曖昧な食品表示ルール

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「天然、自然添加物」という表示はNG

   消費生活部取引指導課の担当者が懸念するのは、「無添加」という言葉の法的な意味が理解されておらず、必要以上に安全性などを強調する言葉になっていないかという点だ。

「『完全無添加』『無添加100%』といった曖昧どころか過大な表示も少なくありません。何も添加しなければ加工食品を作りようがないと思いますが...」

   では添加物を使用している場合はどうだろうか。加工食品の場合、原則として使用している添加物は容器などの見えやすいところに表示する必要があるが、加工助剤や栄養強化目的の成分、ごく微量で添加物としての効果を発揮しないものなど表示が免除されているものもある。

   さらに、食品表示法では食品添加物が天然か合成かといった区別をしておらず、「天然の添加物」「自然由来の添加物」といった表示は認めていない。「合成品ではない」「魚から取れた○○」など、自然イメージを強調するようなグレーな表示も少なくないが、前述の担当者は「個人的には疑問を感じることもある」としつつ、「表示法は言葉狩りをする法律ではない」と話す。

「事業者の良心による部分もありますが、消費者も疑問を感じた場合は自治体の関係部署に問い合わせていただければと思います」
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