キングコング西野亮廣さん(36)がテレビ番組に出演し、「埼玉県内に町を作っている」と明かした。「ディズニーランド」を目指すのだという。クラウドファンディングを使ってお金を集め井戸を掘ったり、維持費を捻出したりしている。
西野さんは数年前からウォルト・ディズニーになって、サーカステントを中心にした街を作りたい、と語っていた。2017年4月16日のブログでは、「絶対にウォルト・ディズニーを倒す」と書いている。
クラウドファンディングで資金調達、絵本の次は?
西野さんが出演したのは4月17日未明放送の日本テレビ系トーク番組「にけつッ!!」。クラウドファンディングで資金調達した絵本「えんとつ町のプペル」の発行部数が28万部になったことを報告し、次は何をするのかと問われると、
「町を作りたい」
と語った。「土地が欲しいな」といったら埼玉県の地主が1000坪の土地をくれたという。既に町作りは着工していて、
「ディズニーランドにお客を呼ぶのではなく、ディズニーランドをみんなで作ろう」
というコンセプトなのだという。ディズニーランドは凄く楽しく完成度は高いけれどもそれ以上を目指す「伸び率」が少ない。人が楽しい瞬間はクオリティーの高さよりも「伸び率」であり、次のエンターテインメントはこの「伸び率」をどうデザインするかだと自説を語った。
西野さんは13年10月に
「ウォルト・ディズニーになって、サーカステントを中心にした街を作る予定だよ」
と語り話題になった。町を作りたいと思ったのは「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)の「DASH村」でTOKIOが村作りしているのを見たのがきっかけ。15年8月には東京・青山の「伊藤忠アートスクエア」で街を作り、絵の個展「おとぎ町ビンエナーレ」を1か月開催した。その街作りがきっかけとなり、土地の提供者を探しクラウドファンディングで資金を調達した。西野さんはその町の町長で、芸人のホームレス小谷さんが寄付を呼びかけた。
イタリア行きを報告
クラウドファンディングのテーマは「僕らの町を作ろう!」。16年4月1日に募集を開始し、1338人の支援で361万4800円が集まり、井戸を掘り水道やトイレのインフラを整えるための資金にした。維持管理費が月に10万円ほど必要だという事が分かり、ファンクラブ方式による月に500円の出資を募り、現在は256人がこの「パトロン」になっている。町作りに参加している人はファイスブック繋がりで集めたという。西野さんが言うところの「町をつくる遊び」は完成した時点で終了となるが、以降は気が向いたらバーベキューなどを開催したいと番組で話していた。
西野さんの17年4月16日付けのブログには、
「絶対にウォルト・ディズニーを倒す」
というテーマの記事を掲載した。絵本「えんとつ町のプペル」の発行部数を100万部にする、という内容でイタリアに行き、そこで数か国から出版のオファーをもらったと綴っている。今回の町作りもそのチャレンジの一つなのだ。