「アプリリリースの許可を大学当局に取っていなかった」
一方のOrarioは4月17日、芳本氏の名義で、こうした声明に対する見解を発表。「学生アカウントの一切の不保持を徹底したアプリ設計を行っている」としたうえで、アカウント情報は同社のサーバーを経由せず、ユーザーのスマートフォンと大学のサーバー間でしかやり取りされないと反論した。
芳本氏は4月18日の取材に対し、「確かに、アプリをリリースする許可を大学当局に取っていなかったことは間違いありません。今後、アプリに対応している大学へは、挨拶に行こうと思っています。ただ、(Orarioの)仕組みは、家計簿アプリと同様、あくまで利用者と大学サーバー間での情報のやり取りを仲介しているに過ぎません」と安全性を強調した。
大学の対応には、ツイッターで
「大学が公式に同様のサービスを提供すればいい」
「便利なアプリに違いはない」
「時間割アプリくらい大学公式で用意しろよ」
といった意見も少なからず見られる。
こうした意見を知っているのか、芳本氏は
「今後も対応する大学を増やしたり、追加のサービスを打ち出したりするつもりです」
と攻めの姿勢を崩さなかった。