「美味しんぼ」での見解は
えっ、そうなの!?――と、記者は驚いた。生まれてこの方、基本的に「混ぜる前」にたれや醤油を入れてきたからだ。
試しにJ-CASTニュースのツイッターアカウントでアンケートを取ってみると、60%が「混ぜる前」で、「混ぜた後」は30%に過ぎなかった(122票)。なんだ、やっぱり「混ぜる前」が多数派なんじゃないか――と思いきや、あの「美味しんぼ」の主人公・山岡士郎は作中でこう熱弁している。
「納豆にいきなり醤油をかけてどうするんです! まずよくこねて、白い糸が全体をくるむようになって、初めて醤油を入れる。いきなり醤油をかけちゃったら、納豆のうまさなんか出ませんよ」
そんなに違うものだろうか。実際に試してみることにした。まずはいつも通り、たれをかけて30秒ほどかき混ぜる。うん、滑りが良くて混ぜやすい。一方、たれを入れずに混ぜてみると、先ほどとは明らかに手ごたえが違う。力を入れてやはり30秒ほど混ぜ続けると、よりネバネバが強く、球状に固まった納豆が出来上がった。
味の方も、確かに「混ぜた後」の方が、納豆らしいうまみは強い気がする。しかし「混ぜる前」の方も、たれの味がよく馴染んでいて、こっちはこっちでありのようにも思える。