疲れがとれないのは脳の慢性疲労 実は危険!「やりがい」と「達成感」

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「俺は疲れない」と豪語する人が一番疲れている

   その3つのサインとは何か。それを探るために、レッド吉田は東京都新宿区にあるパルシステム生活協同組合のオフィスを訪れた。パルシステムの協力を得て、オフィスで働く次の4人の仕事ぶりに丸1日密着した。職場にカメラを据え付け、1人ずつ様子を撮影した。全員パソコンを使うデスクワークだ。

   Aさん(男性・47歳)=「疲れはたまりません」と自信たっぷりに発言。

   Bさん(男性・51歳)=「どちらかというと疲れにくい」と発言。

   Cさん(男性・42歳)=「どちらかというと疲れにくい」と発言。

   Dさん(女性・32歳)=「どちらかというと疲れにくい」と発言。

   そして、1日の仕事の終わりに4人の「疲労度」を測定した。機器は日立システムが自律神経の状態から測る「疲労・ストレス測定システム」を使った。両手の人差し指を穴に入れて測り、0.8~2.0までなら正常、それ以上数値が上がるにつれ「疲労」の度合いが高まる。検査の結果、何と自信たっぷりだったAさんが7.9で断トツの「お疲れ人間」だった。続いて、Bさん2.2、Cさん2.1、Dさん0.8だ。女性のDさんが一番疲れていなかった。

   AさんとDさんの違いはどこからくるのか。ここで、レッド吉田と片岡医師はAさんとDさんの仕事ぶりをカメラ映像でチェックした。まず、Aさん。正午ごろ、疲れが見え、椅子の背もたれにのびをして天井を仰ぐ。

片岡医師「自分では気づいていませんが、脳がこの作業に関して『飽きてきた』というサインを出しています。1つの作業に集中すると、脳の1か所ばかり酷使するので、その部分に活性酸素が発生し、神経組織を傷つけます。筋肉疲労なら痛みを伴いますが、脳疲労は自覚症状がないので、脳はそうなる前に『飽きた』というサインを出します。飽きてくるのは『疲労』の入り口です」
レッド吉田「Aさん、昼ご飯も机で食べています。仕事が好きなんですね」

   午後3時ごろ、Aさんは大きなあくびをし、目を何度もこすった。

片岡医師「少し眠気が出てきていますね。『眠くなる』は脳からの2つ目のサインです。パフォーマンスが落ちているから休めという指令です。気分転換をして他の作業をするといいのですが...。ちなみに3つ目のサインは『ミスが増える』です」

   一方、女性のDさんの仕事ぶりは――。仕事を始める前、左隣の女性とおしゃべり。右隣の男性が席に戻ると、またおしゃべり。前の席の人から声をかけられると、椅子から立ちあがって話し始めた。

レッド吉田「Dさんは、あまり仕事を一生懸命やってないように見えます」
片岡医師「ハハハハ、これがいいのです。立ったり、座ったり、おしゃべりをしたり。たえず体を動かしメリハリをつけています。うまく気分転換をしながらやっています」
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