従来は事情に通じていた人が購入し恩恵に与っていた
また、故障したため修理に出したが、
「修理に 1 か月はかかり、代替機の貸し出しサービスはない。1 か月間スマートフォンが使えないのは非常に困る。初期契約解除を申し出たところ、対象外と言われた」
そのほかでは、メールアドレスの提供が無い。無料メールアプリを利用したが送信先はキャリアメール以外をブロックしていた、などがあった。
これに対しネット上では、「当たり前だろ」「だから安いんだろ」などと苦言が多数出ることになり、
「窓口もない、通信速度もそれなりだからの安さだからな 。リーズナブルには理由がある」
「クソ安い値段で同じサービス受けれると思ってたの?アホでしょ」
「こういうサポートが必要な人はMVNOにしちゃ駄目だよ」
などといったことが掲示板に書き込まれた。
今回、ITジャーナリストの井上トシユキさんにJ-CASTニュースが4月14日に話を聞くと、
「格安スマホは買った後に様々な設定をする必要があるため、従来は事情に通じていた人が購入し恩恵に与っていましたし、2台、3台と持ち用途に合わせて使ったり、故障した場合に備えたりしていました。キャリアを使い続けている人とは意識の違う存在だったんです」
と明かした。国民生活センターに苦情が寄せられていることについては、安いという事に目が奪われてしまった自分の甘さに気付いたけれども、店舗など直接出向いて相談できる場所が無いため、国民生活センターに八つ当たりしている状態ではないか、と予想した。一方で、MVNOは強引な商売をしているわけではないが、購入者に対して十分な説明をしているかといえば疑問が残るとした。スマホにあまり詳しくない人たちが購入すれば様々な不具合が出てしまい「格安スマホはダメだ」と誤解され、結果的に自分の首を絞める事にもなりかねない。
「とにかく購入を考えている人は事前にしっかりと調べ、購入後は相談できる人を見つけることですね。また、格安スマホ自体の売り上げは今後も伸びるでしょうが、爆発的にはならないと思います。楽で確実で安心な大手キャリアのままでいいのでは?と考える人は多いとおもいますから」
と井上さんは話していた。