ハロウィンの次は、イースター?――キリスト教の「復活祭」ことイースターは、これまで日本ではあまり馴染みのない行事だった。ところがここに来て、有名企業が次々参入するなど、盛り上げムードが広がっている。
「またごり押しか」といった皮肉な声もある一方、SNS上での拡散もあり、本格定着も十分あり得るとの見方も。果たして、柳の下にどじょうならぬ、卵は隠れているのだろうか。
若い世代の取り込み図るイオン
イースターは、イエス・キリストの「復活」を祝う祭りだ。毎年、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に催される。2017年は、4月16日になる。
「イースター市場自体はまだ小さいですが、伸び率は大きいです。商機だと考えています」
イオンリテールの広報担当者は、イースターを直前に控え、J-CASTニュースの取材に、明るい口調で答えた。
イオンは2017年、グループ全体としては初めてイースター商戦に参入した。歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用し、各種のプレゼントキャンペーンやセールなどを実施するほか、動画サイト「MixChannel」とコラボし、きゃりーさんがイースターに合わせてリリースした「良すた」を使った動画投稿コンテストなどを開催するなど、特に若い世代に焦点を合わせる。
「イオンのキャンペーンをきっかけにイースターを知ってもらい、来年以降の商機にもつなげていければ」
時期としても、3月のひな祭り、5月のゴールデンウイークの間で、これといったイベントのない4月の穴を埋めることもできる。ぜひ、第2のハロウィーンに――イオンの答えからは、イースターへの期待の強さがうかがえる。