つり革の握り手を握力グリップにしたり、座席に腹筋力アップ椅子などを設置した特別仕様の嵐電「健康電車」が2017年4月24日から9月30日まで運行すると、京都市右京区役所が3月29日発表した。
同区役所は区の最重点施策としている「健康長寿のまち右京」を推進する取り組みのひとつとしている。
嵐電は京都市下京区と右京区を結ぶ京福電気鉄道の路面電車「嵐山本線」のこと。右京区役所によると、運行台数は嵐山本線を走る1台(2002号車)で、専用の車両ラッピングのほか、座席シートの両サイド4か所に浅く腰掛けることで腹筋に負荷をかける「腹筋力アップ椅子」を、つり革10か所の握り手を握ることで握力トレーニングができる「握力グリップ」を設置するという。
運行期間中は嵐電嵐山駅で筋肉や関節に障害が起き、自立や歩行能力が低下していないかをチェックする「ロコモ度診断」や食育など、健康長寿に関する啓発イベントも定期開催される。