広島、巨人3タテで破竹の10連勝 早くも優勝が見えてきた

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あとは7勝6敗ペースで優勝できる

   この3連戦が始まる前、広島の7勝1敗1分けに対し、巨人は6勝2敗。それが3日間で大差がついた。まだ序盤の序盤ではあるけれども、広島の12試合10勝というのは大きな意味を持つ。

   10年から昨年までのセ・リーグ優勝チームの勝利数は平均81勝。うち70勝台は3度もある。広島は残り131試合で70勝を挙げれば80勝に届く。7勝6敗のペースは今年の広島にとって十分クリアできる数字だ。

   首位に立ったチームの戦い方がある。

・2位チームとの試合に全力を尽くす。3連戦で2勝1敗なら差は開く一方で、1勝2敗でも傷は浅い
・5、6位チームに確実に勝つ

   V9時代の巨人はそういう戦いをした。

「2位に勝っても最下位に勝っても同じ1勝だ。どちらの確率が高いか。最下位の試合だろう。取りこぼしを防げばよい」

   川上監督の言葉だ。リーグ戦の特徴に沿った戦いをしていたわけで、極端にいえば、2位に負けても下位に勝っておけば被害は小さいということである。

   巨人は本拠地で赤いユニホームの広島の引き立て役に回ったショックは大きい。文字通り赤っ恥をかかされた格好で、開幕5連勝の勢いがいっぺんに吹き飛ばされてしまった。今後の注目は広島のつまずきに絞られるだろう。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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