カレーチェーン「CoCo壱番屋」(以下、「ココイチ」)の店舗で「ハッシュドビーフ」が食べられることをご存知だろうか。
通常のカレーメニューに113円を足すと、ソースをハッシュドビーフソースに変更できる。知名度の低さとは対照的に、味は運営元の壱番屋(愛知県名古屋市)も「だいぶ美味しい」と語る自信作だ。
「平成1ケタ台」から提供していた
ココイチのハッシュドビーフについては、2017年4月4日ごろ、あるツイッターユーザーが
「ココイチは150円でカレーソースをハッシュドビーフに変更できると知って好きになった」
とつぶやき、それまで知らなかった層に知られることとなった。
記者も4月13日、都内の店舗で初めてハッシュドビーフを食べた。酸味や甘味がたっていない、上品な風味。主力メニューのカレーに勝るとも劣らない質の高さだ。
壱番屋の広報担当者によると、発売当初は「ハヤシライス」というメニュー名だったらしい。
「平成1ケタ台からご提供させていただいております。味はこれまでに何度か改良しておりますが、現在の味になってからはもう長いような気がします」
ハッシュドビーフを食べるには、単品(597円)を注文するか、通常のカレーメニューに113円足し、ソースを変えてもらう必要がある。カレーと同じく、コロッケから納豆まで、全トッピングに対応可能。13日現在、取扱い店舗は全店舗の8割を超える計980店にのぼっている。
壱番屋の社員だけでなく芸能人にもファンが多く、
「これだけを食べに来られるお客様も多くいらっしゃいますね」
という。
味についても、担当者は
「手前味噌ではありますが、うちのハッシュドビーフソースはだいぶ美味しいと思います。あらゆるトッピングに負けない味です」
と自信を見せた。
「いかんせんカレー屋なので...」
とはいえ、カレーショップの印象が強いためか、「知名度の低さ」は否めない。広報担当者も
「もう少し市民権を得てもいいとは思っているんですが、いかんせんうちはカレー屋なので...」
とそれには自覚的だ。先述のツイートにも、
「知らんかった」
「今度やってみよう」
との反応が寄せられている。
なお、担当者のおすすめの組み合わせは「スクランブルエッグ+ハッシュドビーフ」。
「洋食屋さんのオムライスのような味わいになりますよ」
という。