若白髪は長生きできないってホント?

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「若白髪は心配ない」がこれまでの定説だったが...

   白髪のメカニズムはわかっていないのだ。そして、若白髪はなぜ出来るかについてもよくわかっていないという。

「10代後半から20代に白髪になるのを若白髪といいますが、遺伝的なところが大きいです。ただ、やはり謎が多くて一概には言えません」

   しかし、若白髪に関しては「特に心配する必要がない」というのが、これまでの定説だった。専門医がユーザーの疑問に答えるサイト「Ask Doctors」の中の「若白髪の原因は?」にはこう説明されている(要約抜粋)。

「親が若白髪の場合は若白髪になる確率は高まります。特に若白髪の人が他の病気になりやすいということはないので、特定の病気や栄養不足が若白髪の原因ではないと考えられています。また、若白髪だからといって、老化が進んでいるということではありません。若白髪の原因については十分には解明されていません」

   さて、本題の研究に入ろう。2017年4月の欧州心臓病学会で衝撃の研究を発表したのは、カイロ大学の心臓専門医アイリーニ・サミュエル博士だ。その論文を掲載した科学論文サイト「Eurek Alert」(電子版)の2017年4月8日付プレスリリースによると、サミュエル博士は、アテローム型動脈硬化と白髪の関係を調べるために、動脈硬化の疑いがあり、同大学病院を受診した545人の成人男性の協力を得た。そして、白髪の進み具合に応じ次の5つのグループに分けて分析した。(1)髪が全部真っ黒の人(2)黒髪が白髪より多い人(3)黒髪と白髪が半々の人(4)白髪が黒髪より多い人(5)髪が全部真っ白の人。

   患者たちの白髪の進み具合は、厳密に調べるために「白髪度合い」(グレーネス・スコア)の国際基準に基づき、2人の観察者が判定し平均値をとった。そして、年齢や糖尿病、喫煙歴、脂質異常症などの病歴とともに、血糖値、損傷したDNAの修復回数、酸化ストレス、炎症度、ホルモン量の変化、機能細胞の老化の進み具合などを検査した。これらはアテローム型動脈硬化の危険因子で、その数値を測ることで発症リスクを知ることができるという。

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