小林製薬は、就寝時に口に貼りつけ鼻呼吸を促し、睡眠の質向上が期待できるという「ナイトミン鼻呼吸テープ」を2017年4月13日に発売した。
同社の発表資料によると、口にテープを貼り、鼻呼吸に誘導する方法は睡眠の専門医も推奨していることから、このテープで口を閉じて寝る習慣の認知を促進したいという。
口を開けて寝ると口内が乾いて悪いことだらけ
「ナイトミン鼻呼吸テープ」は、やわらかい医療用素材(シリコン系粘着剤)と特殊形状(波形のくびれによる高い伸縮性)により、皮膚を引っ張らないので長時間貼っていてもはがす時に痛くない。また寝ている間もはがれにくい。
朝起きた時に口やのどが乾いたり、のどのイガイガを感じたり、いびきをかいたりする人は、就寝中口を開けて「口呼吸」をしている可能性が高いという。口呼吸をすると、口内から水分が蒸発するため、のどが乾燥する。また、舌の付け根が落ち込むため、空気の通り道が狭くなり、いびきが発生する。さらには「睡眠の質」が低下させることになる。
口にテープを貼って鼻呼吸を促し、舌の落ち込みを抑える方法は、口腔内を潤わせる口腔ミストや、鼻腔を物理的に広げる鼻腔拡張テープに比べ、口・のどの乾きやいびきをより効果的に予防できると医療機関で推奨されているそうだ。同社では「日中眠気を感じるなど、睡眠に関する悩みを抱える生活者が多いことから、これまでになかった『口呼吸の予防』という側面からアプローチを行った。開発に際しては、実際にマンスリーマンションを借りて効果実証実験に行ない、パッケージに『安眠』と記載できるほどのデータを集めた」とコメントしている。