普通では絶対に採用されないような番組を実現
こうした前例のない番組の内容に、テレビを見ていた視聴者からはツイッターに、
「何故ドラムを叩いている横で料理をするのか...意味がわからない」
「真面目に観ていいのか?斬新というか... 大丈夫か!?」
「シュールすぎてもはや意味がわからない」
との投稿が相次いだ。そのほか、「絶対ドラムは必要ないと思った」「めっちゃドラム使ってなんてことないサラダができた」など冷静なツッコミを送るユーザーも目立った。
いったいなぜ、ドラム演奏と料理を同時に行う番組を放送しようと思ったのか。番組を企画したNHK大阪放送局制作部の伊藤雄介チーフプロデューサーはJ-CASTニュースの取材に、
「この『どらむでクッキング』は、普通では絶対に採用されないような番組を実現してしまおうというコンセプトで生まれた『おもラボ』という実験的な企画枠で放送しました。基になったアイデアは本当にシンプルで、『音楽番組と料理番組を融合させたら、番組として成立するのか』というものでした」
と説明する。この「おもラボ」では他にも、「人間の子供より猫の方が多いから、猫のための番組を作ろう」というアイデアで生まれた『ネコがみるみるテレビ』などを放送している。
伊藤氏によれば、「どらむでクッキング」の撮影に当たっては、料理を担当した宮川アナが「本当にドラムのリズムに合わせて上手く料理を作れるのか」というドキュメンタリー的な要素も意識したという。ネット上で相次いでいる「意味が分からない」という指摘に対しては、
「何をやっているかがよく分からない番組の方が面白いのではないか、という点は狙っています。ですので、シュールといった意見が出ることはもとから想定していました」
と話す。