北風に乗り、雲にも反射した?
富士見市によると、コンサート会場では、ステージが南側に向いていた。また、2日間とも北風が吹いており、午前中に雨が降って雲が空全体にかかっていた。
地域文化振興課では、「これまでの経験から、風の向きや雲の動きなどがあって音が20キロ先まで届いたのだろうといった話を主催者としています」と話す。つまり、音が風に乗って運ばれ、雲にも反射して遠くまで飛んだのではないかということらしい。詳細な理由については、検証をこれから行うとしている。
1日目に苦情があったため、市では主催者のスターダストプロモーションに依頼して2日目は音量を下げていた。2日目の方が苦情が多かったことについては、2日間にわたって騒音が続いたことも考えられるとした。
運動公園を会場に選んだ理由については、市内にスタジアムなどがなく、主催者と調整したうえで、会場の広さや人の輸送を考慮して決めたという。事前に市の広報などにコンサート情報を載せたほか、有安杏果さんらメンバー2人が2月15日に、コンサートの説明も兼ねて市内の学校や施設を回ったともしている。
主催者のスターダストプロモーションでは、「今回の件につきましては、富士見市に対応を任せています」と取材に答えた。