浅田真央さん自ら衣装監修
1967年に発売され、今年で50周年を迎えるリカちゃんだが、実在の人物に扮するコラボレーションは珍しい。企画開発を手掛けた玩具メーカーのエンスカイ(埼玉県草加市)の開発担当者は4月11日、J-CASTニュースの取材に対し、「国民的人気を誇る二人だからこそ実現した」と企画の意図を明かした。
企画は2016年5月頃にスタートし、リカちゃん50周年のお祝いという名目で浅田さんに打診したところ、快諾。浅田さん自身も喜んでくれたという。
同商品でリカちゃんが身につけるのは、2013年から2014年シーズンのフリープログラム「ラフマニノフ作曲『ピアノ協奏曲第2番』」の衣装。日本中の感動を呼び、最も人々の心に残っているだろう衣装ということで提案したところ、浅田さんサイドも一番これがいいだろうとの意向を示した。
衣装は浅田さん自ら監修を務めており、細かい切れ目やタイツの着用などこだわりが詰まっている。商品の構造上、おでこは出せなかったというが、浅田さんの黒髪は死守した。
もともと浅田さんの大ファンだったという担当者は、
「企画の段階では引退を想定していなかったと思うんですけど...。引退発表の今まさに販売されていて、ファンのみなさんに届けられてよかったです」
と、寂しさを滲ませながらも仕事冥利に尽きると語った。
現在、見本展示が行われているのは名古屋中央郵便局だけだが、朝から問い合わせがあり、
「引退を受けて急遽、4月12日から東京中央郵便局でも浅田真央・リカちゃん人形やサイン入りTシャツ、パネルなどを展示することが決まりました」
と告知した。予約は5月末まで受け付けている。