シートベルトの有無で比較すると
ではシートベルトの着用・未着用別で各座席の致死率を比較するとどうか。この点も警察庁に確認したところ、着用時の致死率は運転席が0.18、助手席は0.2、後部座席が0.17で、各席とも着用することでほぼ同等の安全性となることがわかる。しかし、未着用時は運転席が9.58と着用時の約53倍。助手席も3.08とかなりの高値だ。これに対し後部座席は0.64で未着用時の約4倍にとどまる。
やはり後部座席は安全に思えるが、警察庁は「シートベルトの有無を問わない座席位置ごとの致死率では後部座席が最も高いことも事実」と強調した。
確かに急ブレーキや衝突などが起きた際に運転席や助手席がシートベルト着用により軽症ですんでも、後部座席が未着用で思わぬ怪我をするという可能性はあるし、何よりもシートベルト着用でどの座席とも致死率が大きく下がっている。リスクを限りなく下げるためにも座席位置に関係なくシートベルトは着用したほうがよさそうだ。