カンピロバクター食中毒にご注意 生や加熱不足の鶏肉などNG

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   さいたま市内の飲食店で2017年3月24日に食事をした男女7人が、その2日後から5日後にかけて食中毒症状を訴え、同市が調べたところ患者6人のうち4人からカンピロバクターを検出した。さいたま市が4月7日に発表した。

    カンピロバクター食中毒は厚生労働省によると、国内で発生している細菌性食中毒の中では近年、発生件数が最も多く、年間300件、患者数2000人程度で推移している。

年間300件、患者数2000人

   厚労省のウェブサイトの「カンピロバクター食中毒について」によると、カンピロバクター食中毒での患者の食事や食事を提供した施設などの調査結果からは、主な推定原因食品、または感染源として、生の状態や加熱不足の鶏肉、調理中の取扱い不備による二次汚染等が強く示唆されている。さいたま市のケースでは、患者らは鶏のレバ刺しやサラダを食べたという。

   16年のゴールデンウイーク期間中に開催された食肉を調理し提供するイベントでは、加熱不十分な鶏肉で、500人以上の患者が発生した事例があった。15年に国内で発生したカンピロバクター食中毒318件のうち、原因食品として鶏肉が疑われるものは92件とほぼ3分の1を占めた。

   症状は、下痢、腹痛、発熱、吐き気や頭痛、悪寒、倦怠感など。多くの患者は1週間ほどで回復し死亡例や重篤例はまれだが、感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症することが指摘されている。

   カンピロバクター食中毒の予防方法は、食肉を十分に加熱調理することが重要。中心部を75度以上で1分以上加熱すべきという。また、2次汚染防止のために調理器具や容器を食肉とほかの食品とで分けて使うようにする。

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