タマが捻じれて激痛が走る 突然起きる「精巣捻転」とは

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   匿名で日記を投稿できるウェブサイト「はてな匿名ダイアリー」に2017年4月2日、世の男性を震え上がらせる体験談が投稿された。

   自慰をした後に突然睾丸にこれまで感じたこともないような痛みが走り、救急車で緊急搬送され、医師から「精巣捻転(精索捻転とも)」だと診断されたという。涙を流すほどの痛みだったという精巣捻転とはどのような病気なのか。

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20歳以下に多く高校生で精巣摘出も

   「精巣捻転」とは文字通り「精巣」が捻転、つまり捻じれてしまっている状態を指す。より正確には、精巣につながっている「精索」という紐のような部分を軸に血管が捻じれてしまう病気だ。聞いているだけでも痛くなってくる。匿名ダイアリーに投稿した人物は尿管結石も患っているがその10倍は痛いと綴っていた。

   J-CASTヘルスケアの取材に対し獨協医科大学越谷病院泌尿器科の小堀義友医師も「痛いと思います」と答える。

「精巣の神経は脊髄の中でやや高い位置にあり、おなかも痛くなります」

   日本泌尿器科学会のウェブサイトにも、腹部の痛みや吐き気、嘔吐を伴うことがあると書かれていた。さらに恐ろしいのは痛みだけでなく、血管が捻じれていることで精巣が壊死してしまう可能性もあるという点だ。小堀医師によると、8~12時間以内に手術をしないと精巣が壊死してしまうため摘出しなければならず、かなり怖い病気だと指摘する。

「私は月にひとりはこの手術をしていますが、先日来た高校生は結局精巣摘出となってしまいました」

   精巣を覆う膜や精索の発達に異常があると年齢に関係なく精巣捻転が起きる可能性が高くなるが、特に20歳以下の若年層に多く発生し子どもでの発生も確認されている。泌尿器科学会によると、症状が正確に伝えられない小さな子どもでは「おなかが痛い」という訴えになってしまい、見落とされることがあるという。男性はもちろんだが、子どもをもつ親もこうした病気があることを意識しておく必要があるだろう。

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