アルツハイマー病の新規治療薬開発へ 脳内の原因たんぱく質抑制物質判明

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認知症の最大原因疾患

   アルツハイマー病は、認知症の原因となる疾患の一つだが、最も多いとされ60%ほどを占めるとみられる。生労働省の15年1月の発表によると、国内の認知症患者数は12年の時点で約462万人。25年には700万人になると推計されている。

   増える一方とみられる認知症対策のため、治療法や新薬の開発が急務となっているが、この半年の間に、期待されていた新薬の製品化が見送られたり臨床試験が一部打ち切りになっている。

   16年11月、米製薬大手イーライリリーが、アルツハイマー型認知症の新薬「ソラネズマブ」の承認申請断念を発表。同薬の断念はこれが2回目で、最初の治験で明確な効果が出ず軽症の患者に対象を絞り新たに治験を始めたのだが失敗に終わった。

   17年2月にはやはり米製薬大手のメルクが、アルツハイマー型認知症治療薬「ベルベセスタット」の臨床試験を、効果が期待できないとして一部打ち切ると発表した。

   アルツハイマー病の予防には、カフェインの活性化効果やポリフェノールの抗酸化効果に期待が寄せられており、緑茶やコーヒー、ココア、赤ワインなどが良いとされている。

    4月26日~29日の間、京都市で、国際アルツハイマ―病協会主催で「第32回国際アルツハイマー病協会国際会議」が開催される。

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