「チーム数を増やすのは全然反対じゃない。ただ...」
98年フランス大会でW杯初出場を果たし、02年には韓国との共催ながら自国開催を実現させ、プロサッカーが日本に浸透。当初10チームで行われていたJリーグは現在18チームまで増え、99年にはJ2(2部リーグ)、14年にはJ3(3部リーグ)もでき、地域にも根付き始めたが、セルジオ氏はここでその功罪を示した。
「チーム数を増やすのは全然反対じゃない。これは素晴らしい。地域でサッカーが見られるんだから。ただ、『J1来い』『J1に来られなかったら失敗だ』という理念も作ってしまった。ビジネスや権利のためかもしれない。それでチームの実力に格差が開き始めた。親会社がしっかりしていないところは赤字で、若い選手を育てる余裕がない」
公益社団法人・日本プロサッカーリーグが公表しているJ1クラブの経営情報は、最新2015年度のデータで18クラブ中4クラブが純損失となっていた。
セルジオ氏は最後に「Jリーグの理念をもう1度見直して頑張ってほしい。そうじゃなかったら日本サッカーはダメになる」と憂慮していた。
【2017年4月10日追記】
J1の試合で7点差がついたのは、「8年ぶり」でなく、正しくは「5年ぶり」でした。12年に鹿島アントラーズ対コンサドーレ札幌の試合が7対0でした。見出しと本文を訂正しました。