中畑清「監督として僕は間違ってると思う!」
「大谷、心配だねえ。これ、野球生命がダメになるかもわからんよ。練習不足で」
翌9日の情報番組「サンデーモーニング」(TBS系)で、野球解説者の張本勲氏はそう切り出した。この日にゲストで出演した野球解説者・中畑清氏も、
「栗山監督、いい監督なんですけどね。大谷の起用法にね、クエスチョンマークが付くんですよね」
司会の関口宏氏がその理由を問うと、
「WBCを欠場した後にね、何で完治させるために治療に専念させなかったのか。これから先、彼の野球人生は長いんです。そういう不安を抱えながらプレーすることによって、どういうデメリットがあるか、なぜ考えなかったのか。今は『全力疾走するな』と怒るわけじゃないですか。監督が。(監督は)1塁ベースを右足で踏めとか、左足で踏めとか(言うが)、どっちの足でも無意識のうちに踏むんですよ、選手は。全力プレーしたら」
関口氏が「だけど下手だね、1塁ベースの踏み方が」と大谷負傷の場面に触れると、中畑氏は真っ向から反論した。
「加減したらいけないんですよ。あのプレーでいいんですよ、本当は。それを『加減しろ』という言い方が、監督として僕は間違ってると思う!」
ずっと押し黙って聞いていた張本氏も、この批判には
「それはいけない。ファンに対して失礼だ」
と賛同した。
「(『加減しろ』と言う相手は)本人だけでいい。表向きにメッセージを送ったら、ファンに対して怠慢プレーを促しているのと同じことなんですよ。だから僕は『珍しく栗山くん、おかしいな』と思っているんですよ」
中畑氏はそう批判した後、栗山監督に「喝」をお見舞いして「彼の将来性を考えたら、治療に専念させるなり、何かして完治させてほしい」と述べていた。