鍵番号の盗み見を防ぐには?
鍵番号の「盗み見」を防ぐにはどうすればよいのか。カギの110番・カギの救急車の同担当者は「まずは自己管理です。特に家の鍵は、財産と命を守るほど大切なものだという意識を持つ方がよいでしょう」とした上で、予防策を話した。
「鍵番号が見えないよう、専用のキーキャップを装着するのが実践しやすいと思います。また、基本的には、合鍵には元鍵の番号は記載されないため、合鍵から合鍵は作製できませんので、はじめから自分で合鍵を作ってそちらを持ち歩くようにし、元鍵は大切に保管しておく方法もあります。さらに厳重な対策としては、ユーザー登録をした本人以外は合鍵を作製できないタイプの鍵もあります」
また、「元鍵に印字された鍵番号を削って消す」方法もあるものの「いざ本当に合鍵が必要になった時に、もう作製できなくなるというデメリットはあります」としている。
鍵メーカー大手の美和ロック(東京都港区)広報担当者にも話を聞くと、「家の鍵は重要な個人情報のかたまりだと思って、取り扱いに注意する意識が必要です。鍵は安易に他人に見せない・貸さないのが防犯の基本です。例えば、キーチェーンなどを使ってバッグや衣服に取り付け、外から見える状態で持ち歩くのは避けた方がよいでしょう」と話す。同社では公式サイトでも「鍵のお取扱いにご注意ください」とのページを設け、「キーケース等に入れ、外から見えないように持ち歩きましょう」などと記載している。
前出の事件のように、マンション管理会社などを装って見せてほしいと頼まれた場合については、「そもそも家の鍵を見せるよう求められた時点で注意すべきでしょう。相手の身分を確認するなど、立ち止まって考えた方がよいと思います」と話している。