「本誌の方にも注目していただければ」
こうした「大人からの反響」について、『小学一年生』編集部はどのように受け止めているのか。渡辺朗典編集長は4月7日のJ-CASTニュースの取材に、
「もちろん子供向けに作ったものですので、大人を狙ったわけではありません。ですが、専門的な知識を持っているような人も好意的に反応してくれているのは、本当にうれしいです。だって、大人が本気で遊べるものは、絶対子供が遊んでも楽しいじゃないですか。そういう意味では、自信にもなります」
と話す。続けて、「大人が買い過ぎて子供の手に届かないような事があれば問題ですが、今のところそうした状況でもないので...」と笑っていた。
実際、同誌編集部も「大人」のファンに向けた動きを見せている。公式サイトには4月4日付で、「編集部は、付録の改造を推奨しておりません」としつつも、「今回のうたって!こえピアノ」の改造方法を解説する記事が掲載されている。
そもそも、なぜ「サンプラー」を付録にしようと考えたのか。渡辺編集長は「今年の『小学一年生』は、これまでより付録を豪華にしようと考えています」とした上で、
「今までにない音モノ付録を編集部で考えたときに、ふと出てきたのが『サンプラー』というアイデアだったんです。正直、最初は『本当に付録にできるのだろうか』とも思っていて、実現したときは編集部も驚きました」
と話す。また、付録の発売号が入学シーズンと被ることから、「子どもが新しい友人をつくるコミュニケーションツールになって欲しい、そんな狙いもあります」とも説明した。
このように今回の付録について語った上で、渡辺編集長は「付録が話題になっているのはありがたいのですが、本誌の方にも注目していただければ」とも漏らす。その上で、
「本誌の方も付録と同じくらい力を入れて作っています。今年からは付録と誌面の内容を連動させることがテーマの一つで、5月号でも40ページ近い『音楽特集』を打っていますから」
としていた。